【令和7年度補正予算】事業承継・M&A補助金「14次公募」を徹底予想!新設「PMI推進枠」にも注目
中小企業の事業承継やM&Aを強力に後押しする「事業承継・M&A補助金(旧事業承継・引継ぎ補助金)」。
直近の13次公募は終了しましたが、経営者の皆様の関心はすでに「次の14次公募はいつか?」「どのような支援が受けられるのか?」に向けられています。
特に注目すべきは、近年の公募から明確に独立した「PMI推進枠」の存在です。
M&Aは「買って終わり」ではなく「統合してこそ成功」という実情に合わせ、国の支援体制も進化しています。
本記事では、令和7年度補正予算の動向を踏まえた次期スケジュールの予測と、最新の「4つの支援枠」について解説します。
次回「14次公募」はいつ?3月発表説が有力な理由
まずは公募のスケジュール予測です。
現在、13次公募の受付は終了していますが、経済産業省の令和7年度補正予算案には、引き続き事業承継・M&A支援事業が盛り込まれる見通しです。

これまでの傾向や予算執行のサイクルを分析すると、第14次公募の要領発表は「来年3月まで」に行われる可能性が極めて高いと考えられます。
M&Aや事業承継は、相手方との交渉やデューデリジェンスに数ヶ月を要します。
公募が始まってから動くのではなく、今の「端境期」こそが、専門家選定や事業計画策定を行うベストタイミングと言えます。
全4枠を完全解説!自社が使うべきはどれ?
最新の公募要領(13次準拠)では、支援の枠組みがより明確化され、以下の4つの枠で構成されています。
特に「PMI推進枠」の独立は、M&Aを検討する全ての企業にとって朗報です。
1. 事業承継促進枠(旧:経営革新事業)
事業承継やM&Aを契機に、新しい取り組み(経営革新)を行うための費用を補助します。
以前は「経営革新事業」と呼ばれていましたが、現在は「事業承継促進枠」へと名称が変更されています。
後継者が中心となって行う設備投資や、新商品開発などが対象となり、事業を引き継いだ後の「第2創業」を支える枠組みです。
2. 専門家活用枠
M&Aの仲介手数料やFA(フィナンシャル・アドバイザー)費用、デューデリジェンス(企業調査)費用などを補助します。
「買い手」だけでなく「売り手」も対象となるため、事業譲渡を検討中の経営者様にとっても、手元に残る資金を最大化するために必須の枠組みです。
3. PMI推進枠(★注目)
これまで他の枠組みに含まれることが多かった「M&A後の統合プロセス(PMI)」への支援が、独立した枠として明確化されています。
M&A成立後の経営統合(システム統合、人事制度の統一、企業風土の融合など)にかかる専門家活用費用や、そのために必要な設備投資費用を補助します。
- PMI専門家活用類型: 統合支援を行うコンサルタント等の費用(補助上限150万円など)
- 事業統合投資類型: 統合に伴う設備投資費用(補助上限1,000万円など)
M&Aの失敗原因の多くは、成約後のPMI不足にあると言われています。
この枠が独立したことは、「成約だけでなく、その後の成功まで国がサポートする」という強いメッセージと言えます。
4. 廃業・再チャレンジ枠
M&Aに伴い、採算の取れない事業を廃業する場合や、事業譲渡後に既存の会社をたたむための費用(解体費、原状回復費など)を補助します。
スムーズな退出と再起を支援する制度です。
なぜ今、「PMI推進」が重視されるのか?
「M&Aで会社を買ったが、従業員が辞めてしまった」 「システムが噛み合わず、業務効率が落ちた」
これらは典型的なPMIの失敗例です。
国がわざわざ「PMI推進枠」を設けた背景には、中小企業のM&Aにおいて、この「統合プロセス」の支援が急務であるという現状があります。
補助金を活用してPMIの専門家を入れることは、単なるコスト削減ではなく、M&Aの投資対効果(ROI)を最大化するための戦略的な投資となります。
14次公募に向けて今やるべき準備
次期公募開始までの期間を有効に使うため、以下の準備を進めましょう。
- 「PMI」まで見据えた計画づくり
ただ「買う・売る」だけでなく、その後の統合をどう進めるか。PMI推進枠の活用を視野に入れ、統合計画の骨子を練っておくことで、採択の可能性が高まります。
- 認定支援機関の選定
申請には認定経営革新等支援機関の確認書が必要です。M&AやPMIに知見のある専門家を早めに確保しましょう。
- 「情報の泉」での加点項目チェック
賃上げ表明やパートナーシップ構築宣言など、審査で有利になる加点項目を今のうちにリストアップし、取得準備を進めてください。
まとめ
事業承継・M&A補助金は、単なるM&Aの手数料補助から、「事業の統合と成長」を支える包括的な支援制度へと進化しています。
特に「PMI推進枠」の活用は、今後のM&A成功の鍵を握ります。来年3月までと予想される14次公募の発表を見逃さず、万全の準備で申請に臨んでください。